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孫子の兵法に見る「読んでいる」と「使える」のギャップ

呉の孫武が著したとされる「孫子の兵法」は、平時の時でも好んで読まれる。(と思う)
 こんな平和の時代に戦争の本を読むなんて、読むやつの気がしれる、という人も居るだろう。実際に孫子を読んでみると、実に平和を愛する本だと思うことだろう。

 現代では、ビジネスも一つの戦いと見ることもあり、多くのビジネスマンに読まれることであろう。

 今もって大人気の日本戦国時代は、孫子の世界観を実現した人物の活躍した時代であるし、レッドクリフの三国志の時代も孫子が好まれたと思う。三国志の曹操は相当研究したといわれているしね。

 私の兵法書に対する姿勢は中国の古典「菜根譚」にある。「権謀術数を知らないのは高尚な人物である。だが、それを知りながら使わない人物こそもっとも高尚だといえる。」

 現代において兵法とはそういうものだと考えている。「知っているけれど使わない」ものだと。

 私は大学時代は法律を学んでいた。法律はマキャべりの言葉を借りれば人間同士の戦いの道具としている。

 弁護士など法律でビジネスを為す者以外は、知っているけれど、使わない、知っているけれど、生涯使う機会が無かった、というのは、実に人生を慎重に送ってきた方と尊敬する。

 法律の使わざるを得ない時は、いらぬ争い(相続、その他諸々)に巻き込まれた時。争わないよう心がけてきた証拠だから、凄い事だと思う。法律も知っているけれど、使わない、という生き方が望ましい。


「知っているけれど使わないのが望ましい。」という考え方とは違う視点で見てみたいと思う。


 孫子が産まれたのは、中国の紀元前、春秋戦国時代、それ以来、戦乱は洋の東西を問わず、続いてきた。西洋に孫子が持ち込まれるのは、かなり後らしいが、多くの人に孫子が読まれてきた。

孫子は多くの人に読まれてきた。そして、読んだもの同士が相対する事も多くあった。だが、そこにも勝敗が出てしまう。もちろん、勝負事は天運と見ることも出来る。読んだ者同士でも勝敗が出てしまう。

 孫子を何回どころか、何万回読んでも、百戦危うからずといえるだろうか?

 孫子を読む人は多い、だがそれを活かし、使えた人間は歴史上少ないのではないか?

 何万回読んでも、使えねば、全然ダメ。

 僕を含めてそうだが、孫子は読んでいる、だがそれを現実の行動に落とし込める人間は、少ないのではないか?

 実は、鍼灸の世界に入る前から、孫子を読んで、そういう考え方が僕の中にある。
 
 鍼灸の古典でもそういう事が言えるのではないだろうか?黄帝内経、難経を何万回とよんだ、暗記するほど読んだ、でもそれを具現化することが出来ない、そんな事態は多いのではないだろうか。

 古典を応用する、現実の行動レベルに落としこめるのは、一部の天才だけで、普通の凡才では無理、と言えるのかもしれない。

 いや、俺は違う!!使いこなす天才であると、考えて古典を読む人は多いだろう。

  自分が天才か凡才かはさておき、やっぱり古典だけでなく、ある程度鍼灸書は読む努力は必要じゃないかと思う。ひょっとしたら、使いこなせる力量が将来備わるかもしれない、と思いつつ。


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プロフィール

やいと屋 知足斎

Author:やいと屋 知足斎
FC2ブログへようこそ!
幼少の時より喘息などに苦しみ、健康雑誌、東洋医学の世界に入り込む。中学時は三国志の影響で中国の古典に興味を持つ
大学は法学部に進むが鍼灸の夢、捨てきれず近くに鍼灸新設校ができたきっかけで、三十路目前に入学
曾祖母が家伝灸の使い手で、その影響で灸の研究、研鑽を積む毎日
趣味は民俗学研究 だが今は鍼灸に専念する為に封印
家伝灸研究も最近は趣味になりつつある
1年次より中医学の勉強会に通い、3年次は経絡治療も学ぶ。
長野式また撃鍼(打鍼)法
積聚(しゃくじゅ)治療の研究も進めている

平成二十二年三月鍼灸師合格 四月 鍼灸師登録
やいと屋として奮闘中

ナード・アロマテラピー協会認定
アロマ・アドバイザー

キネシオテーピングトレーナー

覚王山鍼灸研究所 研究員

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