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評論家とコーチの違い

 プロ野球、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也氏(愛称 ノムさん)を知っていますか?

 どの本か忘れましたが、かつて評論家を批判していた事を覚えています。調子を落としている、スランプに陥っている選手に対して、評論家は色々言いますよね。「ヘッドが効いていない」「壁が崩れている」「始動が遅い」など大体7項目ほどが大半だそうです。で評論家がグランドに下りていってこのようなアドバイスをしても選手はまず、スランプから脱出できないそうです。

 解決策を示せるわけではないのです。

 凄腕コーチは違う。ノムさん曰く自分の経験からスランプの脱出方法を提案するそうです。「俺のときは、こういう練習をしたら上手くいった、試してみるか?」という調子で。ノムさんの指摘とは違いますが、イチローが2軍で飛ばず鳴かずの頃、オリックスの河村2軍バッテイングコーチはイチローの高校時代のビデオまで観てイチローがどうすれば良いか?思案を重ねたそうです。後に新井ヘッドコーチのオリックス入りと河村コーチのお蔭で、鈴木一朗はイチローとして、球史に歴史を残します。


 さて、鍼灸の世界ですが、似たようなこと感じませんか?先輩鍼灸師が新米鍼灸師に教えたり、勉強会などで先輩が後輩に教えたりする時です。「押し手が甘い」「刺し手に気が感じられない」「丹田に気を下ろせ」「ツボを指で感じろ」など。これらの指摘はよく耳にします。ですがこのアドバイスで後輩君は上達するのでしょうか?ほとんど無理でしょう。上記の評論家と同じで、解決策を教えていないのが実情ではないでしょうか?凄腕コーチを自称しているだけで、なにも提案できない評論家があまりにも多すぎるように思います。ただ単に先輩風吹かしているだけです。

 もちろん、鍼灸は教えて覚えられるものではない、勘の世界、とも言われます。それも一つの見方ですが、教える方のあまりにも無策ぶりにただあきれる場合もあります。評論家タイプに何年教わっても鍼灸は上達しません。場合によっては「○○部長」「○○支部長」などの肩書きは戴けるでしょうが、実質の腕が上がるとは思えません。評論家に教わるか、コーチに教わるかで雲泥の差が出来てしまうのです。鍼灸専門学校で教えている教師にも似たようなことは言える訳で、評論家タイプの教師と、コーチングスキルの高い教師がいます。学生の方では教師は選べる訳ではないので、評論家タイプにしか三年間教わる事しか無かった学生は不幸です。場合によってはその後の治療家人生に陰を落としかねない。

 以前の私は教える方と教えられる方、双方に問題があると思いますが、賤しくもわたくしも教える側になってしまいました。いざ、教える側に立ってみると、教える側の責任が大きいように思うようになりました。

 わたくしは18歳の頃より地元伝統芸能の笛の先生として、10年ほどちびっ子に教えていました。その時のモットーは「やって見せ、言って聞かせてさせてみせ、褒めてやらねば人はうごかん。」山本五十六の名言だそうですが、これは教える極意だと思います。先ずは手本を見せる、そしてコツを話す、実際にやらせてみる、そして出来たら手放しで褒める。

 最近は、しかって伸ばす方法論が流行っているのでしょうか?少々怒りすぎのように思います。やっぱり人は褒められると嬉しい、やる気が出ます。上の山本五十六の名言を座右の銘としたのは、故 藤田元司氏です。藤田氏は今、読売巨人軍の原辰徳監督のお師匠さんに当たるわけですが、藤田氏の下で巨人の顔とも呼べるスターは多く輩出されました。僕ぐらいの年代(三十代前半)ですら、藤田氏が巨人を率いていた頃はスター揃いだった、育てた藤田氏は凄い、という巨人ファンは多い。

 鍼灸は教えられる側の選択権は小さい。ですが、上記の評論家とコーチの違いを良く見極めて、コーチに教わるようにしましょう。教える側は、本当に上達するカリキュラムを組んでいるのか?何度も見直すべきでしょう。そして、山本五十六や藤田元司の座右の銘を心に刻んでおくと名指導者になることもできます。差は小さいように見えて、実際は大きな違いになってゆくのです。
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プロフィール

やいと屋 知足斎

Author:やいと屋 知足斎
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幼少の時より喘息などに苦しみ、健康雑誌、東洋医学の世界に入り込む。中学時は三国志の影響で中国の古典に興味を持つ
大学は法学部に進むが鍼灸の夢、捨てきれず近くに鍼灸新設校ができたきっかけで、三十路目前に入学
曾祖母が家伝灸の使い手で、その影響で灸の研究、研鑽を積む毎日
趣味は民俗学研究 だが今は鍼灸に専念する為に封印
家伝灸研究も最近は趣味になりつつある
1年次より中医学の勉強会に通い、3年次は経絡治療も学ぶ。
長野式また撃鍼(打鍼)法
積聚(しゃくじゅ)治療の研究も進めている

平成二十二年三月鍼灸師合格 四月 鍼灸師登録
やいと屋として奮闘中

ナード・アロマテラピー協会認定
アロマ・アドバイザー

キネシオテーピングトレーナー

覚王山鍼灸研究所 研究員

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