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ご~まんかましてよかですか?シリーズ 宗教の硬直化と鍼灸流派の硬直化

 宗教は軌道に乗ると硬直化します。そして、硬直化すると「基本に返ろうぜ!」という人が現われ、別の一派を作ります。しかし、それもそのうち硬直化します。この繰り返しは様々な伝統宗教で見られてきたことです。

 なぜ、宗教は硬直化するのでしょうか?それは宗教が組織化するからです。元々、宗教というのは個人の霊的体験がベースになっています。霊的体験をした一人一人がまず先にあり、それが集まったのが教団だったわけです。しかし、教団が軌道に乗って大きくなってくると、今度は逆に個人の霊的体験を危険視し始めるようになります。指導者の言うことを聞かなくなったりしますからね。

 つまり、教団というのは本来、「個人の霊的体験」という本質を包む外殻だったのですが、この外殻が、本質である「個人の霊的体験」を押し出そうとし始めるわけです。すると、教団にがんじがらめにされて、「個人の霊的体験」が失われていきます。宗教活動が儀式化すると言い換えても良いでしょう。現代日本では「スピリチュアルには関心があるけれど宗教団体はイヤ」という人も多くいますが、それは彼らが「個人の霊的体験」を重視しているためかもしれません。
                               「完全教祖マニュアル」より


 私は鍼灸の流派を肌で感じた頃より、鍼灸の流派は会社組織というより宗教の教団に似ているな、と思ったものです。鍼灸流派は新入会員がいなくなると滅亡へカウントダウンしますから、新規会員の獲得にはそれなりに必至です。とある流派の勧誘の仕方が、新興宗教やネットワークビジネスの勧誘の仕方と同じだった事を知り、一人苦笑いしたものです。
 上記文章の「個人の霊的体験」を「個人の治療体験」と変えると、不思議と鍼灸の流派、団体の論点に早変わりします。

 仮に鍼灸の達人で、双葉慎一郎という人物がいたとします。(名横綱、双葉山がモデルです)双葉さんがもの凄い臨床の達人で、50代にその元に勉強会が出来たとします。これが20年したらどうでしょう?まず、勉強会は間違いなく硬直化します。二十年後、双葉さんが生きていたとしたら、死後に勉強会の消滅、また死後も存続していたら、組織の硬直化は逃れられないと考えます。勉強会は第二、第三の双葉さんを育成するぞ!!という主旨で作られたとしても、今度はその勉強会が第二の双葉さんに匹敵する人間が生まれても、排除する方向に動くでしょう。天才、逸材を恐れるようになり、異端として排除してしまいます。
 
 育てる事を目的としていても、皮肉にも天才が出てきては困る事態になってしまうのです。どのような組織にしても初代を凌ぐ逸材がなかなか出てこないのは、他の伝統芸能、武道などでも見ることが出来ます。

「スピリチュアルには関心があるけれど宗教団体はイヤ」は「どこぞかの研究会や流派に所属するのはイヤだけど、同級生や気心知れた仲間では集まって、話し合いたいな」と最近の若い鍼灸師が考えるのは、時代の流れとしては、至極当然かもしれません。仲間内なら、組織のしがらみではなく、純粋に「個人の治療体験」が重要視されますから。
 考えようによっては、所属するメリットが昔より少なくなったのかもしれません。

 一説によると柳谷素霊は晩年、岡部や井上と不仲になったといわれております。これは竹山が二人を引っこ抜いたからとも解釈されますが、僕は自分を凌ぐ腕と名声を得た二人を、柳谷が恐れたからだと思っています。人間は誰でも自分を凌ぐ人間を疎ましく思うものです。

 自分を凌ぐ人物を恐れる…これを人間が持った業だと割り切るか?解決策を探るかは判断が分かれるでしょう。

 さて江戸時代、鍼灸は一子相伝だったとされております。つまり勉強会としてあまり人を取り込まなかったようです。これはひょっとしたら、流派の組織としての硬直化を防ぐ意味があったのかもしれません。それに一子相伝の技を息子や後継者が自分を凌ぐ腕になったとしても、許せるでしょうね。
 江戸時代、鍼灸の本来の伝わり方を見てみますと、そこに技を伝承させる智慧があるのではないかと、最近ふと思うのです。

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プロフィール

やいと屋 知足斎

Author:やいと屋 知足斎
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幼少の時より喘息などに苦しみ、健康雑誌、東洋医学の世界に入り込む。中学時は三国志の影響で中国の古典に興味を持つ
大学は法学部に進むが鍼灸の夢、捨てきれず近くに鍼灸新設校ができたきっかけで、三十路目前に入学
曾祖母が家伝灸の使い手で、その影響で灸の研究、研鑽を積む毎日
趣味は民俗学研究 だが今は鍼灸に専念する為に封印
家伝灸研究も最近は趣味になりつつある
1年次より中医学の勉強会に通い、3年次は経絡治療も学ぶ。
長野式また撃鍼(打鍼)法
積聚(しゃくじゅ)治療の研究も進めている

平成二十二年三月鍼灸師合格 四月 鍼灸師登録
やいと屋として奮闘中

ナード・アロマテラピー協会認定
アロマ・アドバイザー

キネシオテーピングトレーナー

覚王山鍼灸研究所 研究員

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