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捨ててこそ浮かぶもの

 破壊と創造とはよく言いますが、僕の治療感も破壊と創造です。

 在学中はかなりツボについて考えましたが、学校卒業後は一度これらの知識を捨てることにしました。実際の治療でどれが使えて、どれは無理か?選択したかったのです。
 意外と使えないものは頭から不思議と消えてゆくものです。「これは使えないな」と思ったものはないです。無意識では捨てているのでしょうが。「これは使える」と思ったのは、実感として、経験として蓄積されていきました。

 一度ツボ知識を忘れる事にしましたが、数ヶ月してもう一度、一から学びたい、という欲求が生まれました。このブログでも、2年前からそういう欲求がある、と書いていました。ツボの本といえば、僕は「鍼灸治療基礎学」「図説 深谷灸法」「針灸経穴学」(楊維傑)などです。一度忘れて、もう一度これらの本を読んだ時、また違ったものを学び取りました。

 忘れる→学ぶ、大体僕は大きなサイクルですと、半年に1回のようです。昨年からは十四経発揮(中国語版)「図解鍼灸実用経穴学」も入りました。鍼灸重宝記の経脈編も参考にします。

 捨てて、また組み立てると、毎回、違った発見があります。敢えて捨ててみると、逆説的なものですが、今まで学んだものが無意味ではなかった、逆に生かし方が見えてくるのです。

 次の話は自白に近いのですが、元々僕は在学中は中医学の研究会で学んでいました。老中医の本もそこそこ読んでいました。学生三年生のころより、日本の古典派とも言える経絡治療を学び始めました。正直なことをいうと、僕が経絡治療の道へ入ったのは、中医学を教えてくれる研究室の先生に対する裏切りのような感情があり、心の中では謝っていました。今でもこの先生には懺悔の感情があります。

 学校卒業して頭は完全に経絡治療へシフトチェンジしました。本間祥白の名著などで経絡治療の概念を学ぶ。頭の中では中医学の概念は消えていきました。するとどうでしょう。経絡治療を学んでいてもふっと昔の中医学時代の本などを読む気持ちになれるのです。それが新鮮な感覚で学べ、「ああ~そういうことだったのか」と逆に中医学の良さがわかりました。

 研究室の先生は著書もあるのです。卒業したら誰もが捨てちゃうでしょうが、僕は持っています。頭が経絡治療で、この本を読むと、色々とひらめきがあるのです。そういう意味では、この先生の書かれた著書は、僕の中では「秘伝書」扱いです。(ちなみにこの本は一般には非売品です)

 経絡治療へ軸足を移したら、逆に中医学の良さ、活かし方が沸いて出てくるのです。不思議なものです。

 さて、中医学と経絡治療は対極にあるようなもので、これら二つとまた対極にあるのが、深谷灸法です。(あくまで僕の中での概念ですが)

僕は知ってのとおり、家伝灸研究家でもあり、使い手でもある。これら家伝灸はそのほとんどが深谷灸法の中にあり、深谷に対するものは深いです。

ですが、これらも敢えて捨てた時があります。治療は可能な限り鍼のみ。そういう試験期間を作れたのは幸せですが、そうすると改めて灸治療の概念の特殊性、そして良さを実感しました。

経絡治療の眼で深谷を見ると、結構今まで見えていなかったものが見えたりします。言葉を変えれば、灸治療では今まで当たり前に思っていた概念が、実は特殊性であったり、コツであったり。

経絡治療を捨てた事は無いですが、長野式の本を読むと、経絡治療で岡部がどういう経絡を使って治療をしようとしたのか?不思議とわかってきた(つもりになる)
長野の眼で経絡治療を見たのです。


こんなことする人はほとんどいないでしょう。だってこれらの流派ってそれぞれ仲悪いだろうし。


生かすために敢えて捨てる。そういう時間も必要かもしれません。

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プロフィール

やいと屋 知足斎

Author:やいと屋 知足斎
FC2ブログへようこそ!
幼少の時より喘息などに苦しみ、健康雑誌、東洋医学の世界に入り込む。中学時は三国志の影響で中国の古典に興味を持つ
大学は法学部に進むが鍼灸の夢、捨てきれず近くに鍼灸新設校ができたきっかけで、三十路目前に入学
曾祖母が家伝灸の使い手で、その影響で灸の研究、研鑽を積む毎日
趣味は民俗学研究 だが今は鍼灸に専念する為に封印
家伝灸研究も最近は趣味になりつつある
1年次より中医学の勉強会に通い、3年次は経絡治療も学ぶ。
長野式また撃鍼(打鍼)法
積聚(しゃくじゅ)治療の研究も進めている

平成二十二年三月鍼灸師合格 四月 鍼灸師登録
やいと屋として奮闘中

ナード・アロマテラピー協会認定
アロマ・アドバイザー

キネシオテーピングトレーナー

覚王山鍼灸研究所 研究員

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