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そして深谷灸法へ (深谷伊三郎の残したもの)

「鍼灸治療基礎学」の次は入江靖二著「図説 深谷灸法」を買いました。10月頃でしょうか。鍼灸の先生にツボとりが便利になるよという事で、買いました。(正確に言うとその先生が最も薦めたかった本は同じ入江先生の「鍼灸取穴入門」(絶版)のようでした)

 手や背中のツボの取り方の便法が書いてあり、大変ためになりました。手の指で測るんですね。具体的でツボの知識は覚えたと思います。そして主治これは主に「深谷灸法」的な主治ですが、意外な所に意外な効用があり、東洋医学の神秘に再び驚きました。

 この本読むと「三陰交はどこだったっけ?」「あれ?陽池ってどこにあるツボ?」と悩む事はなくなります。もちろん、繰り返し読めばですが。これは一年の時にやっておいて大変ためになったと思います。1年、2年以降の実技でツボとりに悩む事はなくなりますし、国試のツボはどこの経絡所属?という問題に強くなります。

 数ヶ月かけてゆっくり読み流す程度でいいと思います。繰り返し読んでいると頭の中に入って行きます。イラストでツボの位置が示してあるので、イメージが付きやすくなります。これは貴重な財産になっていくと考えています。


 そしてこの本の後半部分は、現代医学名での治療の仕方が載っています。喘息の時はこれ、五十肩ならこれ、というように。これも大変ためになりました。ツボの位置の勉強だけでは、治療が出来ないのです。そこで深谷灸法的ですが、治療の方法(いうなれば治療のお約束)が書かれていて、1年次は大変使えました。今でも基礎となっています。

 一年生の時、身内が捻挫をしました。治療を求められて捻挫のお灸をしたのですが、深谷灸法で行きました。深谷灸法の記載の経穴プラス、特に冷えている所などにお灸をしました。受けての患者さんは、信じられないほど楽になった、お灸ってやっぱり効くね、とご満悦でした。僕は顔では、まあ当たり前だよ、って表情していましたが、正直な所「こんなに効いちゃっていいのかな?」と鳥肌立つくらい効いちゃったんです。深谷灸恐るべし!!と思いました。

 (後日談がありますが、あまりにも楽になっちゃって、治療後に力仕事しちゃったんですね。後日、また捻挫の治療をすることになりました。それほど酷くはなっていなかったのが、不幸中の幸い。効かないのも困りますが、効きすぎちゃって、痛みが消えたわけですから、痛みを残す必要性を感じましたね。治療後に痛みが消えたからといって無理させるな、と治療家の話聴きますが、実体験しました)


 深谷灸法の良さは、ある程度、治療にパターン化されている面もあると思います。咳なら、まずはここ、頭痛ならこう、腰痛ならここ。別の表現なら「頭痛なら深谷流ならここがおやくそくだよね」と単純に示されていること。名灸師と称えられた深谷伊三郎とその高弟入江靖二の臨床から得られて極限まで無駄を省いた上での効果のあるツボ、治療法が示されているのは心強いです。(もちろん、同じツボといってもまず名人と学生ではそのツボのとらえ方が違う、そして灸のレベルも雲泥の差があることは間違いないですが)

 ですが学生ほか初心者にとって、「何しようかな?どうやって、どこから鍼や灸すればいいのだろう?」という迷いはなくなるでしょう。

 これは大きな財産になります。

 深谷灸は「竹筒」を使って灸の熱さを紛らわし、灸の体への浸透をます、独特の技術があります。

 オレ、竹筒使えないから、深谷灸法つかえねーよ。という意見聴きます。

 ですがまって欲しい。深谷灸の良さって竹筒だけでなく、治療ポイントとなるツボにもあるのです。「わたし、鍼派がから、灸はべつにいいよ」といわずに読んでみて損は無いです。


 ついでに言ってしまいますが、深谷伊三郎氏は「名家灸選」という江戸時代の古典から試してみて、効果のあったものを深谷灸法として残しています。いってみれば江戸時代の先哲の教えを受け継いでいるのです。鍼灸は伝統文化。江戸時代から有名、無名のひとから、「効く」と伝えられているものを深谷灸を通じて受け継ぐのも、悪くないと思いますよ。いや深谷灸に限らず、先人の智慧を大切にする心は大切だと思います。


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竹筒灸

こんばんはです。

深谷灸は竹筒を使って治療するんですね。

僕の学校にはお灸をするクラブがあり、僕もそこに所属しているんですが、こないだそこのクラブで竹筒灸をやりました。

深谷灸のやり方と同じかどうかは分かりませんが、竹筒灸をやった感想としては、かなり効く!ということです。

触らずに、見ただけでで膨隆があるとわかるぐらい筋の緊張があるところに、筋の走行に沿って竹筒灸を転がしたり、当てたりしていると、気づいた時には筋の緊張がほとんど取れていました。5分くらしか立っていないのに。
竹筒の効果はすごいと身をもって体験しましたよ。

深谷灸を勉強すると、もっと効果がでるようになるかもしれないですね。『鍼灸甲乙経』が落ち着いたら少しずつ勉強していくつもりです。

Re: 竹筒灸

 深谷灸グッズは僕のブログにリンクが張ってある「三景」で売っています。 一般市場に出回らない深谷灸の書籍も売っていますから、興味が湧きましたら、買って読むことをオススメします。自腹で買って読まないと、身につかないと思うのですよね。

 竹筒は透熱灸で火が皮膚に入る瞬間かぶせるのですが、自分の体で試してみて、自分としては効果がしっくり来ませんので、機会を見つけて東京に勉強に行こうかなとも思っています。関西ではヒヨコ育成会(正式名称を忘れました)で深谷灸法と大師流小児鍼の勉強会があったと思います。

 竹筒は「ツボ発見器」としても使えます。数回圧すと、吸いだまかけられた様に赤くうっ血するのです。そこに灸をすると。

 ほかにも竹の輪灸というものもありますね。短い竹の輪にもぐさを詰めて、コロコロ転がすもの。これも持っていますが、かなり気持ちがいいです。

 ひょっとしてクラブって「灸道部」ですか? 

 僕の学校では、深谷灸系ではなく、授業の一環としてお灸のレベルアップする勉強会1年次は行っていました。3年次はさすがに勉強で顔出せませんし、いまやっているのかな?沢田流(澤田流)的なお灸でした。

 つぼ太郎さんのブログはお灸の研究に熱心ですし、少しはお灸の治療のすばらしさ、世間に広まるといいですね。昔は結核の治療はお灸という時代もありました。再びお灸が普及すると、我らが時代のさきがけになるかもしれませんよ。

いろいろと情報ありがとうございます

そうです。「灸道部」です。
普段の活動は板状施灸しかやっていないので、これからの活動をどうするかが課題なんですよ。

灸道部で行なった竹筒灸は、竹に下級の艾を詰めて点火し、その熱感を利用してマッサージ的に使うというものです。どうやら「竹の輪灸」と呼ばれるものみたいですね。

関西にはヒヨコ育成会がありますが、ヒヨコ行育成会の入会条件は厳しく、10分間に200壮板状施灸ができなければいけません。ですので、今の僕にはとても行けません。もっと素早く施灸できるようなりたいです。

「三景」さんのホームページ見ました。
いろんな灸の道具や書籍が置いてあるんですね。
「取穴法のすべて」は気になるので、この本から勉強してきたいと思います。

僕もお灸は好きですし、積極的に活用すべきだと思っています。お灸が好きな人が増えてくれたらいいですよね。

Re: いろいろと情報ありがとうございます

おお!!灸道部の方ですか。エリートじゃないですか。
僕がいた頃の我が学校の部活の目標としては、10分間に200壮でした。 僕の場合、全盛期で、30分で350壮ペースです。
 指導教員は、もぐさを小刻みに持つ(5壮分くらいのもぐさを持って)、板で練習を進められました。手に汗をかきやすいから、その対応策です。
 慣れてくると、もっともぐさを持って連射もできます。そうでないと、10分に200壮は無理かもしれません。

 学校の実技の教科書では、もぐさ柱を作っての方法が書かれていましたが、もぐさを持ってこねる技は載っていましたっけ?僕の1年次の授業は教科書に沿ったやり方で、もぐさ柱を作ってのお灸でした。勉強会行ってから、手でこねる方法を必至に練習しました。

 今は国試対策で、もぐさの技術も落ちています。悲しいですよ、ほんと。

 「ヒヨコ行育成会」はスパルタなんですね。

 「取穴法のすべて」14経発揮からの解説本です。深谷先生のお弟子さんが書かれた本が「図説 深谷灸法」息子さんが書かれたのが、「取穴法のすべて」です。元となった文献は同じですので、同じと言えば同じですが、表現に若干の違いがあり、読めば読むほど奥が深いです。少しずつお金をためて買いました。一生勉強と考えて、気長にすすめて行く所存です。「経穴活用宝典」は病名から治療穴が導き出される優れたものです。

 同級生に「喉かいたいのだけれど、良い治療法ない?」と聞かれたら、「経穴活用宝典」の該当ページをコピーして渡しています。

 名灸師、深谷伊三郎のたどり着いた治療法、使わない手はないだろうと思っています。健康雑誌読むとツボが書かれたり、せんねん灸が生産中止にならず、売上を伸ばしていることを考えますと、お灸の良さ、世間の意識にあると思うのですよね。僕らがそのさきがけになれば、嬉しいのですがね。

 是非、がんばってください!!
プロフィール

やいと屋 知足斎

Author:やいと屋 知足斎
FC2ブログへようこそ!
幼少の時より喘息などに苦しみ、健康雑誌、東洋医学の世界に入り込む。中学時は三国志の影響で中国の古典に興味を持つ
大学は法学部に進むが鍼灸の夢、捨てきれず近くに鍼灸新設校ができたきっかけで、三十路目前に入学
曾祖母が家伝灸の使い手で、その影響で灸の研究、研鑽を積む毎日
趣味は民俗学研究 だが今は鍼灸に専念する為に封印
家伝灸研究も最近は趣味になりつつある
1年次より中医学の勉強会に通い、3年次は経絡治療も学ぶ。
長野式また撃鍼(打鍼)法
積聚(しゃくじゅ)治療の研究も進めている

平成二十二年三月鍼灸師合格 四月 鍼灸師登録
やいと屋として奮闘中

ナード・アロマテラピー協会認定
アロマ・アドバイザー

キネシオテーピングトレーナー

覚王山鍼灸研究所 研究員

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