スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鍼灸重宝記 八木下勝之助の逸話

絶版になった本が、今、オンデマンド(OD版)という形で復活しているよ。
そう参加している中医学の勉強会の先生から教えて頂きました。そこで調べたのですが「鍼灸重宝記」が復活していた。これはラッキーと思い、すぐ買い求めました。
鍼灸重宝記の解説は接触鍼を後に開発する「小野文恵」なぜに?鍼灸重宝記を欲したかと言えば、重宝記には面白い逸話があるからです。

明治三賢人として沢田健の門下生にして沢田健を世に広めた、沢田流だけでなく、後年は経絡治療家とも交流があった「城一格」、沢田健が「この本はすごいよ」と代田文誌に教える本「鍼灸孔穴類聚」を世に送り出した松元四郎平、(鍼灸孔穴類聚は初版本は城一格も関与していて、最近は経絡治療史研究家の上地栄が復刻版に汗を流しました。)最後の一人が「八木下勝之助」明治三賢人は他に「沢田健」を入れる場合もあります。

 八木下勝之助通称八木下翁は生涯、「鍼灸重宝記」一冊だけを読み、九十余年の天命を全うしたのですが、重宝記だけを読み、治療をしたのです。
八木下翁は脈診に優れ、柳谷素霊、岡部素道、井上恵理以前に、脈診による補しゃの鍼で治療していたので、経絡(的)治療のさきがけといえるかもしれません。

 1冊の本で人間の病症ほとんど全てに対応できるだけの内容がここに詰め込まれていると思いました。脈は当時診れなかったので、治療論のところを読んでいました。
ここに鍼灸の真髄があると楽しく読みました。当時中医学も学んでいたので、重宝記に中医学のにおいがする、と感じました。治療法に中医学的なツボの使い方があったのですね。
あくまで僕の個人的感想ですが。

 また、経絡治療のさきがけの読んだ本、経絡治療で重視する難経69難の治療法はこの本には載っていませんでした。ただ、脈には少々詳しく書かれていました。

 鍼灸重宝記のみを読み、あまねく疾患に対応できるだけの要素を含んだ、僕の中では奥義書のような感覚でした。

八木下翁を世に見出したのは岡部素道だそうです。その辺のイキサツは上地栄「昭和鍼灸の歳月」や岡部素道の「鍼灸経絡治療」に詳しいです。


簡単に説明すると、ある時、岡部素道は鍼灸学校の教壇に立っていた、そこに八木下翁の身内が入学してくるのです。やがて岡部素道は「肺結核」を病んだ。
結核の治療を八木下翁に依頼しました。結果は大成功、見事完治しました。その後、岡部氏が病気になると治療を依頼したり、翁の治療風景を見学したり、かなり突っ込んだ交流があったようです。
ですが、翁は脈で治療するが、今の経絡治療とは違った治療をしたようです。それでも翁の治療は、若き岡部素道に大きく影響を与えたようです。

 後に私は岡部派経絡治療を学ぶ機会が巡ってくるのですが、益々翁が僕も好きになりました。ちょっと翁に憧れてもいます。

「鍼灸極秘抄」「鍼灸真髄」「鍼灸治療基礎学」「鍼灸重宝記」タイトルだけで病気が逃げていきそうです。タイトルだけで選んでいるといわれればそうですが、
全てあわせて1万ちょっと。ここから鍼灸師としての礎が出来るのならば、安いとも思えますがね。「鍼灸重宝記」「鍼灸極秘抄」「深谷灸シリーズ」は今、枕元において、困ったときに読んでいます。



関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 科学・医療・心理
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

やいと屋 知足斎

Author:やいと屋 知足斎
FC2ブログへようこそ!
幼少の時より喘息などに苦しみ、健康雑誌、東洋医学の世界に入り込む。中学時は三国志の影響で中国の古典に興味を持つ
大学は法学部に進むが鍼灸の夢、捨てきれず近くに鍼灸新設校ができたきっかけで、三十路目前に入学
曾祖母が家伝灸の使い手で、その影響で灸の研究、研鑽を積む毎日
趣味は民俗学研究 だが今は鍼灸に専念する為に封印
家伝灸研究も最近は趣味になりつつある
1年次より中医学の勉強会に通い、3年次は経絡治療も学ぶ。
長野式また撃鍼(打鍼)法
積聚(しゃくじゅ)治療の研究も進めている

平成二十二年三月鍼灸師合格 四月 鍼灸師登録
やいと屋として奮闘中

ナード・アロマテラピー協会認定
アロマ・アドバイザー

キネシオテーピングトレーナー

覚王山鍼灸研究所 研究員

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア
QRコード
QRコード
オススメ
家庭でできる自然療法
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。