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置鍼をなめるな!!

単刺術→鍼を目的の深さまで刺入してすぐに抜鍼する方法
置鍼術→1本又は数本の鍼を身体に刺入し、しばらくの間、とどめ、生体の反応を見きわめた後、抜鍼する方法

さて、鍼灸師の中では、単刺術を高度な技術という認識がある。鍼を刺し、気が至る感覚を得てすっと抜く。(初心者ではその気が至る感覚を指で感じるのが難しいが)
置鍼の評価であるが、これがあまり芳しくない。私が鍼灸専門学校にいた頃、指導教官が、置鍼は技術の無い鍼灸師が技の無さを補う技術と言ったのを覚えている。
我が家でも単刺→高等技術 置鍼→気が漏れる、という事を言われた。鍼灸学生一年生の頃、自分への練習で、足の条口に置鍼していた処をお袋が見て、気が漏れている、そんな技術を学校は教えるのか?と驚いていた事がある。

 これもまた鍼灸学生の頃だが、とある治療院へ行き、そこの鍼灸師が、オレは置鍼などしない、ほとんど単刺で行う。置鍼は下等な技、とのたまったが、いざ治療を見ていると、
確かに置鍼はしなかったが、その後、低周波治療を行っていた。私は低周波治療を非難するわけではないが、置鍼をバカにしていたのに、自分自身は、結局、技術も治す力も無いのにでかい事言うなよ…とあきれてものが言えなかった。

 経絡治療でも、置鍼では気至るの感覚が養えないという向きもある。

 置鍼であるが、一部にはパルスの普及で置鍼が増えた、という説があるが、どうやら置鍼を多用した治療を行っていたのは、岡部素道が初めらしい。

 岡部素道の本を読んでいると、置鍼で身体を温める、という表記がある。(身体を温める目的なら、お灸でも良いのだろうか?というツッコミを入れたかったが)
 また、長野式では、2本、3本の鍼の組み合わせで、処置を行う場合が多い。人間の手は二本しかないので、1本は置鍼(または留鍼と呼ぶ)してもう一方を手技を加えるというのは多い。

 僕も岡部派の末流なので、置鍼の意味を聞いた事がある。なぜ、岡部素道は置鍼をしたのか?
 ここでは、その意味とするところを差し控えるが、置鍼にはそれなりに深い理由があった。

 岡部素道や井上恵理といった経絡治療を創った人、深谷灸法の深谷伊三郎、長野式の長野潔など、一つの治療法を確立した人などの著書を読んでいると、相当考えて創ったんだな、抜け目が無いなあ、と感ずる所が多い。

 単刺術は高等技術、置鍼術は下手、という見方は正しくない。

 患者さんにもその認識があるかもしれないし、鍼灸師でもその認識がある。でも置鍼をなめるなよ、といいたい。

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どちらも大切ですよね

こんばんは。
置鍼と単刺は、どちらもないがしろに出来ない術だと思っています。
単刺は目的の深さまですばやく行うこで患者さんに必要以上な刺激を与えることはありませんし(いわゆる速刺速抜)、置鍼は徐刺徐抜や速刺徐抜に通じるものがあると思っています。

僕も最近、経絡治療を学びはじめて背部置鍼の有効性を感じていますし、他の流派では脊柱起立筋の硬結部分に単刺を行うことで硬結をとったりしています。

どちらも気を至らすのに重要な術であって、患者さんの状態や体調、部位によって使い分けるものだと思っています。

といっても、僕もまだまだ未熟なので単刺が上手い具合にいかないんですよね(^_^;)
学校で旋捻ばかりやっているせいか、送り込みでなかなか入ってくれないんです。入ってるかと思えば全然入ってなかったということも多いですし…。
まぁこれに関しては練習をしていかないとうまくならないでしょうから、頑張って身につけたいと思っています。

置鍼好きです

以前からブログを拝見させていただいておりましたが、
初めてコメントさせていただきます。

患者の立場で言えば、置鍼をされるの大好きです。

たしかに、単刺で確実に効果をあげられるのであれば
それが一番いいのかもしれません。
でも、単刺するとことが鍼灸師側の単なる自己満足になって、
効果がないのに単刺でして、そのことに満足している先生も
見かけないこともなく・・・。

患者は、どんな方法でもいいので楽にしてもらえれば
嬉しいです。

いろいろな先生にみてもらいましたが、個人的には
置鍼に一番効果を感じていたりします。

Re: どちらも大切ですよ

う~ん、治療家には置鍼と単刺に技術の差があるという思い込みがある、と感ずるので書きました。
本来は、必要に応じて使い分けるのが正しい使い方です。鍼を刺さない、管散術でも脈は変わりますから。

学校の教科書では、手技を刺激量で分けているのは、納得いかないな、とも考えます。
基本17手技の元となった杉山真伝流の手技がつい最近まで不明だったのですが、不明だったせいで、本来の姿が伝わらなかったのは、悲しいことです。補法の雀啄もあれば、シャ法の雀啄もありますし、平補平シャの雀啄もありますし。

因みに僕が中学時代に通っていた鍼灸院は背部ゆ穴は単刺でした。こんなこと書いている僕がそうだったのは、皮肉でもあります。

今、僕は背部ゆ穴は、江戸鍼灸、坂井流の横刺で置鍼しています。創意工夫のつもりで使っていますが、岡部式では邪道なのかな?と後ろめたさも…

速刺速抜、徐刺徐抜や速刺徐抜、補シャに通じますし、それだけの目的意識を持って行っている鍼灸師って、多数派なのかな?と疑問に思っちゃう時もあるのです。

kouitsuさんは、研究も熱心だし、練習も熱心だから、良い臨床家になれますよ。

管鍼術は、その前に使われていた夢分流撃鍼の術式がわからないと、真の意味がわからない、という意見もあります。どちらもおくが深い。謙虚に学び、謙虚に練習する姿勢が大切だと、しみじみ思います。いや、しみじみ思い知らされます。

Re: はじめまして

べむさんはじめまして。
「単刺するとことが鍼灸師側の単なる自己満足」
鋭いご指摘、その通りだと思います。自己満足という言葉が一番理にかなっている。
鍼灸師は技に自己満足するな、患者さんのことを考えて、私の学生時代の指導教官の教えでした。
べむさんのコメントで、改めて思い知らされますね。

少し的を外しますが、施術者のサービス精神が患者さんに逆に悪い結果になることもあります。
どういうことかというと、もっと身体を楽にしたい、と思って、不必要な鍼を打ってしまい、刺激量の過多になり、トータルの治療を台無しにする、という事があります。

僕、サービス精神が多いせいか?この傾向がありますね。

もっとも、術者が患者さんにイイトコ見せようというエゴだったりしますので、色々な意味でも患者さんに最も良い方法を選択しなければいけないと、思うこのごろ。

患者さんに最適の術を使える鍼灸師になりたいと思い、日々鍛錬しております。

僕の文章の解説、つけたしのようなありがたいコメントを頂き、嬉しいです。

これからもよろしくお願いしますね。

置き針

はじめまして。宜しくお願いします。経絡治療学会では、本治法を置鍼しています。これでは、脈を調整することが、出来ませんよね?ましてや、熱があり弾脈が出てるのに、置鍼とは、いささか変ですね!

Re: 置き針

 はじめまして。僕は経絡治療学会の会員ではないので、経絡治療学会の治療法がどういうものかわかりません。

 ただ思いますに、各研究会では独自の発展が行われておりますので、その流派、研究会で独自の解釈がされ、治療法が確立されていると思います。私の知識だけで、どうこう言う筋合いはないでしょうし、言う資格もございません。

人それぞれ

置鍼検索で、こちらに出会いました。自分、人生で初の置鍼を経験しましたが、私の身体に置鍼は出来ませんでした。先生も驚いておりましたが、お腹のおへその上下のとこに置鍼しただけで(針がたたない程度)、呼吸が出来ないほどの苦しさになりました。ほんの数秒です。で、頭にも同じように2本してくれましたが、こちらも数秒で呼吸困難。。よって、単刺、あとは摩るだけの治療しか出来ないようでした。ものすごく身体の反応が良いそうです。そこでない鍼灸院では、針が触れているか分からない程度の治療でしたが、そのくらいでOKの身体のようです。なので、患者としては、どちらの技術も磨いてもらいたいなぁ、と思います。置鍼では、治療にならない(しぬ思いでしたから)患者もおりますので^^

Re: 人それぞれ

置鍼でグーグルで調べるとここが上位に来るのですねえ。随分有名になったものです。
あまり変なこだわりが無ければ、どのような鍼も打てるようになりますよ。実際、最近は単刺で脈も出していますし。こだわりを捨てて、技を磨くべきです。

初めまして

GHQが鍼灸治療の禁止を阻止する為に鍼治療の科学的根拠を出せと求められた。
その科学的根拠を出してもらえる様に、研究を依頼したのがホルモン博士こと寺文次郎先生。
寺田文次郎先生の持病の喘息を治すから、鍼治療根拠を出してくれと掛け合って無事に治したのが神戸の盲目の鍼灸師今関秀雄先生。
この寺田先生の喘息を治した今関秀雄先生の治療が肩甲間部に200本くらいの鍼を浅刺置鍼で、これをアレンジしたのが岡部素道先生の100本浅刺置鍼なのだそうです。

Re: 初めまして

ある意味、鍼灸の闇の部分ですね。代田文誌をさかのぼれば、公に出来ない部分も。
岡部は海外で置鍼を見てから、試した、と聞いていますが、情報としてもっと前から持っていたのでしょうね。

置鍼に関しても、私なりにかなり情報も揃えましたし、見解も変わってきました。

出来たらこの記事はコメント打ち止めにしたい。

それにしても有益な情報ありがとうございます。
プロフィール

やいと屋 知足斎

Author:やいと屋 知足斎
FC2ブログへようこそ!
幼少の時より喘息などに苦しみ、健康雑誌、東洋医学の世界に入り込む。中学時は三国志の影響で中国の古典に興味を持つ
大学は法学部に進むが鍼灸の夢、捨てきれず近くに鍼灸新設校ができたきっかけで、三十路目前に入学
曾祖母が家伝灸の使い手で、その影響で灸の研究、研鑽を積む毎日
趣味は民俗学研究 だが今は鍼灸に専念する為に封印
家伝灸研究も最近は趣味になりつつある
1年次より中医学の勉強会に通い、3年次は経絡治療も学ぶ。
長野式また撃鍼(打鍼)法
積聚(しゃくじゅ)治療の研究も進めている

平成二十二年三月鍼灸師合格 四月 鍼灸師登録
やいと屋として奮闘中

ナード・アロマテラピー協会認定
アロマ・アドバイザー

キネシオテーピングトレーナー

覚王山鍼灸研究所 研究員

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