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五臓六腑は連帯責任? 真犯人は…

私は1年次から中医学の研究会に所属しておりました。あんたのブログ、中医学書いていないじゃん、と言われますが、現段階では、患者さんへの説明で中医学的な用語は全く使っていないんですよ。正直言うと、中医学的な弁証論治は使っておりません。もっとシンプルに考えていて、鍼灸学生が一年の時、東洋医学概論で習う初歩の臓腑の働きを使っております。
 僕に診断能力がそんなにないのが実情です。それに中医学研究会の先生より、判断に迷う患者さんにはこじつけな弁証論治はリスクがある、と叩き込まれている為でもあります。別に中医学でなくとも、日本の経絡治療の証でも証の間違いは誤治の元です。

 胃が痛いと訴えているけれど、正直よくわからないな、という時は、沢田流太極療法の基本穴(ただし代田式ではなく堀越、市石式)で様子見をしております。
藪を突付いて蛇が出てくる、俗にやぶへびといいますが、中国の兵法書「三十六計」では、藪を突付いて蛇を驚かすの計は、相手の出方がよくわからないとき、相手の出方を観察するための、様子見の策略です。
 水をかき混ぜて魚を探るの計ともいいますな。僕の場合、灸熱(または鍼の響き)を以って、病をおびき出すの計とでもいいましょうか。判断、治療はシンプルに、奇襲作戦を取るのではなく、正攻法で。定石を打つ。もっとも僕は東洋医学的に定石を打っているつもりでも、周りから見ると、マジックでも使っているような印象を受けるようです。

 学校の成績は決して良くは無かったですが、これでも国家資格者、それなりの知識水準は持っておりますし、そりゃ学生生活時代は東洋医学をめちゃくちゃ勉強しましたよ。今もめちゃくちゃ勉強していますが。

 ベースとなっているのは、沢田流の鍼灸真髄であったり、鍼灸重宝記という江戸の古典であったりします。沢田流では五臓六腑の調和、気血の調和(または自律神経の調和)を重視します。

例えば、お腹が痛い。現代医学では胃腸に病があるだろうと考えるでしょうが、東洋医学では、単純に脾胃だけの問題とは言い切れません。背後に腎臓の調子がイマイチ、肝臓がちょっと、という場合もあります。
 単純に胃が悪いとは言い切れないのです。ですので、胃腸が悪い(東洋では脾胃)でも他の五臓六腑に責任があったりします。五臓六腑が単独で動いているのではなく、共同作業で動く。胃腸が悪くても、実は腎臓や肝臓にも問題があったりする。

 五臓六腑は互いに助け合うので、五臓六腑は連帯責任で動いているのです、と説明する事があります。または、ドリフターズで説明したりします。「ドリフだよ 全員集合」ではドリフターズが全員でコントしたり、またはメンバーでコントしたりします。
 そんな感じで、身体の生命維持は五臓の共同作業なんです、というと妙に納得してくれます。心臓がいかりや長介で腎臓は実力者の志村けんです、と説明しています。
 スマップでも良いのですが、僕の患者さんは年齢層が高いので、知らない事もあるし、スマップはソロ活動します。内臓はソロ活動しません。突っ込まれると困りますので、スマップは使っておりません。(将来ソロ活動しちゃうと困りますしね)

 それと黒幕(真犯人)は別にいる、という説明もします。「相棒」などの刑事モノは人気がありますね。よくドラマでは、最後に真犯人が出てきますね。

で、お腹が痛い、胃カメラ飲んだら胃炎だった、薬を飲むと治るが、すぐぶり返す、ピロリ菌の洗浄もしたのになんでだろう?東洋医学的な見方をすれば、実は原因は胃ではなく、肝臓が悲鳴を上げていた、とかだったりする。でお腹が痛い黒幕は肝臓の不調だった、なんてことはありえます。黒幕というくらいだから、なかなか正体は見せてくれません。真犯人を探すのは、医師でも鍼灸師でも至難の技でもある。僕に演技力があれば杉下右京のモノマネでもすると面白いのですが、なかなかねえ。

 それと、東洋医学的な診断と西洋医学の精密検査は違います。血液検査で出てこないものを東洋医学では観ようとする。内臓との対話ですね。

そこで東洋医学的な診断「腎虚です」といったらどうなるか?「えっ?腎臓が悪いのですか?」とビックリしますな。「肝虚です」といったら「えっ?肝硬変にでもなっているんですか?」と心配させることとなります。あくまで東洋医学的な診断ですが、と前置きしたほうがよさそうです。
世の中、妄信的西洋医学信者がいますから、東洋医学的な診方が気に入らなくて、血液検査の結果でも持ってきて私は内臓は悪くない、と言い張る人もいるでしょう。そういう方は、鍼灸院では治療できませんので、他をあたってください。少なくとも僕では治療できません。

だが、科学が万能と思われる世の中でも原因不明なことは多い。だから東洋医学に救いを求める人が多くいると考えております。東洋医学を「非科学的だ」とばっさり捨てるのは、いかがなものかと思います。

東洋医学でも専門用語の羅列では、煙に巻こうとしているようで、僕はオススメしません。それにシンプルにした方が良い。ややこしいと突っ込まれた時、僕でも説明できない場合もありますし。

それに僕も一応、経絡治療の端くれですので脈診はします。なぜ脈で内臓がわかるんですか?と説明を求めてくる前に、脈診の歴史を話します。

鍼灸はかつて一部の特権階級しか受けることの出来なかった医学であった時代があった。患者さんが皇帝様であったりするのです。で皇帝様の御身体をあまり触れてはいけない。そこで手首の脈で内臓の診断ができる方法を編み出したのですよ。

それと、僕のとおり名でもある「知足斎」 元祖知足斎、永田(長田)徳本は伝説では江戸二代将軍秀忠の治療をする事となった。だが、将軍直属の御殿医は面白くないわけで、手首に糸を巻くから糸を伝って脈を診断しろといった。で糸の先には将軍の手首ではなく、牛のひずめだった。
永田徳本は脈の主が牛だと見抜き、周囲を驚かせたという。(永田徳本は甲斐の徳本と呼ばれていますが、どうやら出身は愛知県の碧南市のようです。鍼灸極秘抄は永田徳本の秘伝とされています。同じ愛知県に住む私が永田徳本縁の地を歩いてみたいのですが、そのレポートはこのブログか、民俗学のブログでいつかは書こうと思っております)

とにかく三年間、中医学の研究室にいたことはかなりプラスになっているようで、東洋医学の説明がすんなり頭に出てきます。

しかしながら僕はしゃべるのがヘタ。すぐ顔が赤面しますし、正直「どもり」でもある。日本人なのにたどたどしい日本語で説明するわけですが、なんとか伝えようとする努力は皆さん認めてくれるようです。

落語の「笑点」は最近見て研究しております。綾小路きみまろさんくらいまでトークが上手くなったら最高ですね。もっともきみまろさんクラスまでいったら、転職した方が良さそうですが。
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No title

ボクも患者さんには、必要以上に東洋医学の話はしません。「腎虚」や「肝虚」なんていってしまうと、誤解されてしますから。

ただ、「胃腸、腎臓が疲労していますよ、東洋医学的に」と説明することはあります。「内臓が悪いというより、疲れてますね」と。そこから症状に関連させて話をすることはあります。

ボクはしゃべりというより、コミュニケーション能力に問題がありますが、バイト時代から、治療中テンションがあがると、しゃべりが止まらなくなることがありますが、これは、患者さんからしてみたら、うざいだけかもしれませんね。今後気をつけたいところですが、患者教育も治療、経営両面から重要なものなので、トークスキルは治療技術以上に研究しないといけないかもしれません。

ところで、「灸点治療法」を面白そうですね。そのうち手に入れて読みたいです。

Re: 口下手ならその方が良いです

 中医学のイラストを使った臓腑の説明はわかりやすいものもあります。今後は、ブログでも東洋医学のコラムネタを書くつもりで書くかもしれません。イラスト入りの説明資料だと喜ばれるかもしれません。心の脈が弱いときは、もの凄くお疲れですねえ、とはなします。心の脈を強くする僕なりの必殺技は?どこかで書こう。

 バイト先だとしゃべる内容に気を使います。うっかり、五十肩鍼のほうが早く治りますよ、っていったら、柔道整復師に叱られます。

 接骨院での鍼でも、自宅出張でも、足の要穴使っただけで、睡眠状態、とりあえず寝かせてくれオーラだす患者さんいますねえ。仕上げで起こす段階で、今日の東洋医学のウンチクという流れも多いかな?話すのが好きな人とは、治療中しゃべっていますよ。

 雑話のはなしだけで治療を終えるのはお互いにもったいないので、5分くらいは、東洋医学のウンチクを話すよう心がけております。

 トークスキルにも関係ありますが、患者さんと信頼関係が早く築ければよいのです。信頼関係できてしまえば、東洋医学の力が発揮できますから。

 患者教育になるのでしょうか?鍼灸=痛みを止めるペインクリニックと考えている人がいて、激しい時に来られて、凄まじい背水の陣の治療をしました。東洋、西洋を問わず、上手い付き合い方を一緒に模索できたらなあ、と考えています。
プロフィール

やいと屋 知足斎

Author:やいと屋 知足斎
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幼少の時より喘息などに苦しみ、健康雑誌、東洋医学の世界に入り込む。中学時は三国志の影響で中国の古典に興味を持つ
大学は法学部に進むが鍼灸の夢、捨てきれず近くに鍼灸新設校ができたきっかけで、三十路目前に入学
曾祖母が家伝灸の使い手で、その影響で灸の研究、研鑽を積む毎日
趣味は民俗学研究 だが今は鍼灸に専念する為に封印
家伝灸研究も最近は趣味になりつつある
1年次より中医学の勉強会に通い、3年次は経絡治療も学ぶ。
長野式また撃鍼(打鍼)法
積聚(しゃくじゅ)治療の研究も進めている

平成二十二年三月鍼灸師合格 四月 鍼灸師登録
やいと屋として奮闘中

ナード・アロマテラピー協会認定
アロマ・アドバイザー

キネシオテーピングトレーナー

覚王山鍼灸研究所 研究員

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