スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

家伝灸継承者として背候診の練習

私の曾祖母は家伝灸の使い手で、背候診から治療穴を求めて、三壮(三火)の灸を背部ゆ穴にすえる、というものです。
 その灸で結核などを治していたというのは、私が鍼灸師免許を頂戴した今でも考えますが、もの凄い腕だった、と尊敬の念を懐きます。背部ゆ穴で勝負するのは日本古来の治療法らしく、もぐりとはいえ、日本の伝統を受け継いでいた良き治療家だったのでしょう。
 背候診いわば背中の反応を探るのは、私がいた鍼灸専門学校でもそれほど授業数は無かったです。他の学校はどうだったのでしょうか?私の家族は、鍼灸学校三年間、毎日背候診の練習をしていると思っていたようですが、そうではないと聞くと驚いていました。「どうやって治療するんだ?」と。
 うちの家伝灸は背候診が出来なければ、お灸のすえる場所がわからないので、治療のしようがないのです。

 背候診は江戸の古典ではそれほど出てきません。わずかに、記載があるだけです。江戸時代は背候診をしていなかったのか?というとそうではなく、背候診は当たり前すぎて、わざわざ文献に残さなかったのだろう、という見解を聞いた事があります。僕もそうだろうと考えております。

今は脈診次いで腹診でしょうか?背候診はすっかり日陰ですが、手足の要穴への鍼灸も効きますが、背中の背部ゆ穴もかなり効きます。背候診は指の感覚で、人間国宝などの「技」の分野になり、文献に残しようが無いのかもしれません。

せっかく我が家に家伝灸が残っているわけですので、その習得に、学生時代から修練しておりました。背候診の練習ですね。鍼灸学生時代は、背中に灸点紙を張って、けっこうな壮数でした。気になるところが多すぎて、逆にツボの数が多くなるのです。

さすがに免許取得後から自然に「気になるところ」を絞り、かなり使うツボを減らしました。背部ゆ穴にこだわらず、挟脊穴であったり、膀胱経三行線だったり、小児筋違いの灸穴であったり、出来うるだけ、指の感覚を研ぎ澄まし、ツボの名にこだわらないようになりました。
胃が悪ければ胃ゆに灸するだろ?という考えを捨てました。胃の名灸穴で有名な胃の六ツ灸(六華の灸)膈、肝、脾にコリコリが必ず現われるとはいえず、胃ゆ、脾ゆ、だったりする。左右に出ないこともある。「図説 深谷灸法」に書いてあることの裏づけは免許を取って、人様を治療するようになってから、書かれていることは真実であると確信しました。

自分の身体で裏づけが出来ると、灸の効き方が倍増するような気がします。以前少数穴主義は取っていない、と書きましたが、背中の反応点は出来るだけ少数で効かそうと考えております。ですが背候診で背部ゆ穴で効果を出すのは一流の証ですね。あれは一流の技です。

もっとも沢田流太極療法も違う意味で一流にしか出来ない治療法ですし、経絡治療も一流にしか出来ない、と考えております。僕の腕が一流になるか?三流で終わるか?これからが勝負です。


中日ドラゴンズの落合監督は「一流は自分で道を切り開く」という主旨のことを発言したと思います。良き指導者に付かなければ一流になれないということも聞きます。ですが僕は前者を使いたい。一流は自分で良き師匠を見つけ出し、自分で鍛錬をなし、自分で文献を解読し、自ら道を切り開く者。そして自己責任で行動できる人。


とにかく、我が家の家伝灸は三代目にして、国家資格者を輩出することとなりましたが、我が家伝灸で人を治療し、お金を頂くつもりは毛頭ございません。うちの家系は、それほど人格者?がいるわけではなく、「人助け」をする一族ではない。私は医療従事者となりましたが「人助け」とは全く考えておりません。家伝灸は、「秘伝」として蔵入りさせるつもりです。


じゃあ、あなたはどうやって治療するの?それはうちの家伝灸によく似た「深谷灸法」で治療します。 うちの家伝灸はそれで商売するわけには行かない、どうもご先祖に対して悪い気がしちゃうのです。(もっとも、僕が笑が止まらないほど儲けまくるのは、ご先祖に対する最高の恩返しだぞ、という我が家の空気がありますが…)

家伝灸は自分の命を引き換えにしても良いくらい僕の大切な人、身内などに使うつもりです。鍼灸師としての商売?は深谷灸です。使う業もほとんど同じですが、僕なりのけじめと考えてください。

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 名古屋だがね
ジャンル : 地域情報

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

背候診、学校で勉強した記憶がありません。学校の実技授業は治療法の勉強はもちろんですが、治療法以上に大切になる検査、分析法の勉強はほとんどありませんでした。うちの学校はそのあたりが問題でした。
背候診ではありませんが、背部の触診は、バイトやカイロプラクティックの勉強会で勉強しました。背部は一番反応出る場所ですから、重要です。
ボクもツボの名にはこだわってません。それより身体の反応です。

一流は自分でその道を切り開くものという意見は、その通りだと思います。
一流を目指さなければ、これからの鍼灸業界では生き残ることはできないと思います。
お互い、一流を目指して頑張りましょう!

一流は自ら道を開く 人はそれをオレ流と呼ぶだろう

 ありゃそちらも背候診やらなかったんだ。やらない、というよりやれない教師ばかりで教えられない、というのが実情でしょうか?カイロの触診はしりませんが、接骨院でのバイト… 私も今そうなっておりますが、あえてごーまんかましますが、接骨院マッサージ、触診能力付かないでしょ?もっとも目的意識を持って背中を触れば、宝の山でしょうが。

 かなりしんを外しますが、私の学年ではいませんでしたが、他の学年では、鍼灸接骨院でバイトしてかなりの臨床経験をつんでいると勘違いヤローがいました。資格さえ取っちゃえば、支店長になれるって。巷の鍼灸接骨院のレベルを考えますと、それがどうなの?といいたくなります。もっとも、良いところもありまして、アルバイトに経絡指圧を使いこなせるようにした凄い治療院も存在します。変なところで長年こなしてきた長さ、それよりも純粋に力になるのは、目的意識を持って、レベルアップを図る人の「経験を質に代える力」といいましょうか。

 一流は自分でその道を切り開く、僕ももちろん、そこを目指しますし、ツボ太郎さんも是非!!人はそれらを観て「オレ流」と呼ぶのでしょう。

 上記の言葉と対をなす、良い師匠に付かなければ一流になれない、というのは、別に書くかもしれませんが、会員獲得に躍起になっている研究会や流派の影響だと考えています。つまりうちの流派に入れば、素晴らしい先生に教えられて、一流になれますよ、と。鍼灸師関連の俗説や噂って、検証すると裏事情がわかるのでしょうね。
プロフィール

やいと屋 知足斎

Author:やいと屋 知足斎
FC2ブログへようこそ!
幼少の時より喘息などに苦しみ、健康雑誌、東洋医学の世界に入り込む。中学時は三国志の影響で中国の古典に興味を持つ
大学は法学部に進むが鍼灸の夢、捨てきれず近くに鍼灸新設校ができたきっかけで、三十路目前に入学
曾祖母が家伝灸の使い手で、その影響で灸の研究、研鑽を積む毎日
趣味は民俗学研究 だが今は鍼灸に専念する為に封印
家伝灸研究も最近は趣味になりつつある
1年次より中医学の勉強会に通い、3年次は経絡治療も学ぶ。
長野式また撃鍼(打鍼)法
積聚(しゃくじゅ)治療の研究も進めている

平成二十二年三月鍼灸師合格 四月 鍼灸師登録
やいと屋として奮闘中

ナード・アロマテラピー協会認定
アロマ・アドバイザー

キネシオテーピングトレーナー

覚王山鍼灸研究所 研究員

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア
QRコード
QRコード
オススメ
家庭でできる自然療法
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。